三菱商事株式会社(8058)の課題
2026年3月期の有価証券報告書(2026-06-12提出・書類管理番号 S100YB25)より

1. 原油・LNG価格ボラティリティの管理
中東情勢などの地政学的要因により原油・LNG価格が大きく変動し、業績に直結するため、市況変動への対応強化が必須である。
原文:「2026年3月には、中東情勢の緊迫化による影響、具体的にはホルムズ海峡閉鎖やカタールLNGの戦争被害を背景として、20米ドル超まで上昇しました。」
2. モビリティ事業の市場低迷と競争激化への対応
アセアン地域での金利高止まりとファイナンス審査厳格化により自動車市場が低迷し、競争激化する中での事業環境改善が当面の課題である。
原文:「アセアンにおける実体経済の軟化や厳格なファイナンス(自動車ローン)審査の継続等により自動車市場は低迷し、競合各社が購買力のある顧客を巡り値引き競争が激化する」
3. 次世代エネルギー事業の進展ばらつき拡大
水素・水素派生品の社会実装進展速度が鈍化しており、インフレによるコスト上昇もあり、地域や商材ごとの事業進展にばらつきが生じている。
原文:「具体的には、コスト競争力の観点からバイオ燃料・クレジット事業が欧米を中心に先行する一方で、水素及び水素派生品については、社会実装の進展速度が相対的に鈍化しています。」
4. 為替変動に伴う海外事業収益の変動性
円高が進むと外貨建配当金や海外子会社損益の円貨換算額が減少し、年間数十億円規模の業績影響が生じるため、為替リスク管理が重要である。
原文:「米ドル・円のレートが1円変動すると、当社の当期純利益は年間約50億円増減すると試算されます。」